夏の人気者、カブトムシを採取する方法
夏といえば何を想像しますか?
海、山、バーベキューなど自然に触れる機会が一段と増えてくる季節です。
自然と触れるということは、そこで生活している様々な野生の生物との出会いも多くなります。
特に、子どもから大人までファンが多い夏の生物といえば、カブトムシです。
最近ではペットショップやホームセンターなどで、手軽に手に入る生き物ですが、自分で探して捕まえる達成感もまた、夏の醍醐味でもあります。
でも、カブトムシってどこで捕まえるの?どこにいるの?って方は多いと思います。
そんな疑問にお答えします。
カブトムシがいる場所や時間帯は?
まず、カブトムシを捕まえるには、カブトムシが生息している場所を見つけることが重要です。
ただ森に足を運んだだけでは、運が良くなければ見つかりません。
そこで、地面を良く見て下さい。
枯れ葉に混じってどんぐりが沢山落ちている所は、ブナやクヌギ、コナラなどの樹がある印です。
カブトムシを始めとする昆虫の多くは、この樹の樹液を吸う為に森にやってきます。
雑木林などに入って、クヌギの樹などを見つけたら樹液が出ている箇所があるか調べてみましょう。
樹液が出ている樹があれば、カブトムシが集まってくる可能性が高いです。
森を見つけたら、よく晴れた日の早朝などに森に行きましょう。
カブトムシが森にいる時間帯の多くは深夜2時くらいから、日が登るくらいまでの薄暗い間です。
それをすぎると敵になる生物たちが出てきてしまうので、カブトムシたちはどこかへ飛んでいってしまったり、落ち葉の下で眠ってしまいます。
カブトムシは甘酸っぱいものが好き
カブトムシが森にいる理由は、餌の為に集まってきます。
よく本などでカブトムシは果物を餌に与えると良いと書いてありますが、樹液も甘酸っぱい香りがします。
甘酸っぱい樹液を求めて、夜行性のカブトムシは夜になるとクヌギの樹などに集まってきます。
森に住む昆虫の多くは肉食ではないので、樹液に集まる習性があります。
その為、カブトムシ以外の昆虫も同じように沢山樹液を吸いに集まってくるので、他の昆虫がいる樹にもカブトムシが来る可能性が高いです。
エサを作って樹に仕掛けよう!
甘酸っぱい樹液に集まってくるカブトムシには、カブトムシ用のエサを作ると効果的に集まって来ることがあります。
昼間に見つけた樹液の出る樹から、樹液をすくって舐めてみるとなんとなくカブトムシの好みがわかります。
それに近いエサを作って罠として仕掛けます。
文章だけでは、どんな味かは伝わらないですが、色々なものを混ぜて作ることが出来ます。
必ずしも樹液の再現ではないですが、カブトムシが好む味であれば問題ありません。
樹液はある程度発酵していたりするので、発酵しているものを使うとよりカブトムシが好むようになります。
【バナナを練ってペースト状にしたものに、カルピスなどの乳酸菌飲料を混ぜ、ビールなどを混ぜたものが効果的です。】
そのまま樹に塗りつけてもいいですが、脱脂綿などに含ませて糸で樹に縛っておいても問題ありません。
罠を仕掛けるには捕まえに行く前日の夜に仕掛けておくと、次の日の早朝に期待出来ます。
※カブトムシを捕った後や、帰る時にはきちんと回収するのを忘れないようにしましょう。
カブトムシを採取する時は丁寧に!
エサを仕掛けたり、森で発見したカブトムシは丁寧に捕獲します。
通常、高い位置にいる場合は虫捕り網などで捕獲しますが、樹の湾曲に網がフィットせずに隙間が空き、そこから脱走してしまう事もあります。
なるべく小さめの網で、丁寧にかぶせるように捕獲すればうまく採取出来ます。
手の届く位置にいる場合は、優しく角の部分を掴んで捕まえます。
この時、カブトムシを入れて持ち帰る容器は100円ショップなどで売っているプラスチックの虫かごがオススメです。
ただそのまま入れていても弱ってしまうので、捕まえた森の土と、落ち葉、落ちている太めの木(半分腐っているものがいい)などを一緒に入れて持ち帰ります。
家に帰ったら昼間は日光の当たらない場所におき、毎日霧吹きを忘れないようにしましょう。
エサは昆虫用ゼリーなどや、果物をあげることで好んで食べます。
夏になると子どもから大人までカブトムシに夢中になります。
ただ、自然の生き物なので必ずしも見つかるわけではありませんが、その生態や特徴などを知ることで見つけやすくなることも事実です。
この夏、カブトムシを探しに行くのに是非役つ情報になれば幸いです。